2006年04月02日 |
残照の浅間山 黒斑山(2,404m) |
写真は スライドショーでご覧下さい 小諸市と群馬県嬬恋村の県境にあり、現在も活発な火山活動が続いている浅間山。その外輪山で2404mの標高を誇っているのが黒斑山である。西側は樹林の緩斜面だが、東側は急崖になっており非対称の典型的な外輪山の山容をしている。 |
【コースデーター】 途中写真撮影などの休憩時間が多いので・・・参考程度に
【行程】 自宅(車)⇒関越自動車道(小諸IC) ⇒車坂峠駐車場(15:20) |
|
関越道・小諸インターで降り、チェリーパークラインに入ると、まだ残雪が残っている白樺林の中をジグザグに登る峠道になる。 春先の高原らしくチラホラと新緑も顔をだしており、暖かめの日差しのせいか全く冷たさを感じさせない。 道路にも雪解け水が流れ出していて、冬から春へ高原全体が衣替えしている感じだ。 30分ほどで車坂峠に到着。さすがにここまで登ると道路の両脇には 1m程の雪の壁で囲われている。 当然、登山口の標識も雪に埋もれていて通過してしまい、引き返してようやく見つけることができた。 駐車場に車を止め準備を始めた頃、陽はだいぶ傾き始めており・・時計は既に15:30を回っている。 登山口方面を見ると、すでに数名の登山者が下山してアイゼンを外しており、更に上の方では数グループが下山してくる姿が小さく見える。 予想より雪が多いが、この時間から登り始めるとトーミの頭に着くのは17:00になり、夕日の浅間を撮影するには丁度良い時間になる。 残照があるうちに・・と急いで準備を済ませ15:45に出発する。 |
||
|
アスファルト道路から雪の壁を登って雪原に出ると、雪は多いがルートはしっかりした踏み跡がついており足が潜ることもなく歩きやすい。 少し早いペースで登っていくと、先ほど見えた下山者とすれ違う。 踏み跡から外れるとひざ位まで潜るため、すれ違う度に道を譲り合わなくてはならない。 特にグループで下山してくる人達はマナーを知らないのか、待ってくれないため、仕方なく道を譲るのだが・・・中には、”こんな時間から登ると、帰りは暗くなりますよ!”・・なんて話かけていく人もあり、全員が通過するまで時間がかかるため少しイラつきながら待つ・・大きなタイムロスだ。 |
||
|
途中のピークを越えると日陰の急な下り坂になる。 けっこう深い鞍部で、そこからまた急坂を登り返さくてはならない。 下る途中でカメラと三脚を持った二人ずれを追い越す・・どうやら々目的で赤ゾレの頭まで登るようだ。 鞍部から急坂を上り返すと赤ゾレの頭に続く尾根道に出る。 左右の展望が開け同時に赤ゾレ頭と、トーミの頭の間に浅間山が顔を出している。 背中に夕日を浴びながら、少し急な登りを辿っていくと右側にに雪に埋もれたシェルターがあり、赤レゾの頭はもうすぐだ。 |
||
|
陽がだいぶ傾いた16:30頃、赤レゾの頭のピークに出た。 このピークからの展望は素晴らしく、夕日に染まり始めた浅間山の全容が見渡せる。 谷間は既に夕暮れて赤紫の帳が降りはじめているが、微妙に色着き始めた空を背景に、どっしりと腰を据えたような浅間山の6合目より上は残雪と溶岩流の縞模様を夕日が薄っすらとピンクに染めている 右には、牙山の剃り落としたような痩せ尾根が赤く染まった剣ケ峰まで続いている。 左はトーミの頭からす垂直に落ちた断崖が見える・・素晴らしい景色だ・・感動! 欲を言えば新雪が積もった時期が最高なのだが、4月の初旬というこの時期にまだ残雪があり、この場所からの撮影に最高の時間帯である夕暮れ時という最高のタイミングに来る事ができて幸運だった。 |
||
|
赤レゾの頭から一旦下り、急坂を登り返してトーミの頭を目指す。 見た目では相当きつそうな登りだったが苦労せず登り返した。 後から登ってきた写真撮影の二人連れは、どうやらトーミの頭は諦め、赤レゾの頭に腰を据えて撮るようだ。 8合目位まで登り返したときだった、右の断崖の上からこちらを見ている大型の動物を発見! 熊かと思い一瞬ドキ!っとしたが、よく見ると日本カモシカだった。 距離は10mくらいだが逃げる気配が無かったのでカメラを準備してそっと近づいていった。 5〜6mまで近づき数枚の写真を撮ったが、ファインダーを通して見ると・・すごく優し目をしていたのが印象的だった。 |
||
|
トーミの頭には17:00頃に到着、ここは浅間山の展望には最高の場所である。 西の空には薄い雲が出ているが期待どうり紅色の夕日が山を染め始めた。ここで三脚を出してしっかり写真を撮影する。今日は浅間の噴煙も少なく薄っすらと群馬県側に流れていて、ガスの心配はなさそうだ。 黒斑山から蛇骨岳へと続いている外輪山も何とも言えない微妙な色合いに染まっている。 ここから黒斑山の山頂までは15分程だが、夕日が落ちるのは早い。 途中で写真を撮影しながら山頂まで往復するが、折り返す頃には夕日が傾き夕闇が音連れ始めた。 春のせいか鮮やかな夕焼けにはならなかったが、それなりの写真が撮れ大満足だ。 トーミの頭まで下った頃には辺りはが夕闇に包まれてきた。ヘッドランプは持っていたが雪明かりがあるため問題なく下山できた。 帰り道はノンストップで車坂峠の駐車場まで戻る。 赤レゾの頭から少し下ったあたりで、小諸から佐久方面は人家に灯が入り春霞の黄昏の夜景が見られた。 19:00 駐車場に到着 |