2011年03月04日 |
北丹沢 青根〜姫次(1,433m) |
北丹沢を歩てみようと、青根から沢ルートを登り黍殻山から東海自然歩道の尾根道を辿り姫次(1433m)まで歩いてきた。 前日、東京は雨だったが丹沢山塊は20cm程の新雪が積もり輝いていた。神ノ川林道の上部でも積雪があり駐車場付近では10cm、尾根道から姫次にかけては20cm程の新雪が積もっていて、今シーズン最後になるかもしれない雪景色にめぐり合えた。 【ルート】 自宅(車)⇒道志道を青根⇒神ノ川林道⇒駐車場(登山口(10:00) |
写真は スライドショーでご覧下さい 【コースデーター】 途中写真撮影などの休憩時間が多いので・・・参考程度に
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雪で駐車場付近は10cm程の積雪・・↑焼山方面 |
【車で神ノ川林道登山口へ】 津久井湖から道志道に入り青根を目指して車を走らせる。やすらぎの湯入り口の看板があるところを反対側に左折し旧道に入りすぐ二股を左折、神ノ川林道方面に上る。 中学校の上を過ぎ左折すると極端に道路が細くなりる。 車幅一杯だが舗装されている林道を登っていくとやがて沢沿いに登る林道になる。 雪が薄っすらと積もった急な坂道を登っていくと、広くなったところに登山者のものと思われる乗用車が駐車している。雪のためこれ以上登るのをあきらめここに止めたのだろうか・・? しばらく登ると積雪が多くなり道は完全に雪で覆われている。私の車はスリップもせず不安なく登っていく・・さすが4駆! 先月乗用車からこの4駆に変えたばかりだが、思わずニンマリ・・! やがて車止めのある駐車場に着く。 この付近まで来ると10cmほど積雪があり一面の銀世界だ。 5台ほど止められる駐車場には先行者のジープが一台止めてあり、車の主か?単独で沢を登っていく姿が見える。 |
登山道には雪の花が咲く 雪で覆われた木橋 |
【沢ルートを登る】 ここからのルートは「沢ルート」と袖平山に出る近道の「尾根ルート」の二つあり時間的にはあまり変らない。いずれも西側から攻めるルートのため朝は日陰道になるが今日は沢ルートから遠巻し黍殻山経由で登る。 日陰でも沢を覆っている木々の枝には雪の花が咲き素晴らしくきれいだ。・・一刻も早く尾根まで登って朝日に輝く雪景色を撮りたい。逸る気持ちを抑え、荷物の準備をし軽アイゼンを着けて、さあ出発! 登山道はいきなり流れている沢の中に入っていく。 そこを登るとと杉林の中に入り、二つある小さな沢を渡るのだが、沢に掛かっている木橋には雪が積もっていて滑りやすく危険である。アイゼンの歯をしっかり木を踏むようにして慎重に渡り少し速いペースで登っていくと先程駐車場から見えた登山者に追いついた。 挨拶をしながら追越させ頂くが、今日は上で泊まる予定らしい。・・・うらやましい! |
西側(鳥井立方面) 黍殻の分岐 |
【軽い雪のため急登に苦戦】 やがて登山道は沢を左に渡る。・・・ここからは急な登りが続く。 高度を上げるごとに積雪が増えてくる。しかもパウダースノーのためアイゼンは利きが悪く急な斜面では余計な体力を消耗する。なるべく平らな足場を選びつつ一歩々登っていくのだがペースは思いのほか上がらない。 30分ほど登ったところにベンチがあったが20cm程の雪が積もっていて腰をかける気にはならない。 ここから登りは更にきつくなってくる。 ジグザグに続く登りを歯を食いしばって登っていくが、先行者のアイゼンの足跡が着いているためコースを気にすることもなく気分的には楽なのだが、昨晩会社の仲間と12時過ぎまで飲んでいたのがたたったのか、息が上がってきてペースが上がらない。 |
爽快な尾根歩き(東海自然歩道) |
【黍殻の分岐 11:20】 ここまでは日陰道だったが、高度が上がるにつれ木々の間から西側が展望できるようになってくる。 やがて東側の展望が開け太陽の光で新雪が輝いている尾根に出る・・ここが黍殻の分岐である。 左に行けば、避難小屋がある焼山方面、右は東海道自然歩道で姫次に繋がっている。 日当たりの良い場所を選び大休止する・・・白銀の雪と青空が気持ちよい! 【東海自然歩道を姫次に・・】 ゆっくり休んだ後、東海自然歩道に指定されている尾根道を登る。 八丁坂の頭まで1.1km、姫次まで約2kmの快適なコースだ。特に今日は新雪が尾根道を覆い、真っ青な空の色とのコントラストが素晴らしい。 熊笹が密集しているブナ林の斜面は、木々の隙間から差し込む日差しと雪の反射で微妙な色合いで輝き素晴らしい景観をみせている。 |
この尾根道は急坂はなく緩やかな登りが続く。 雪をザクザク踏みしめながら爽快な尾根歩きは、この時期だけの楽しみである。 しばらく歩くと、左手には丹沢山〜不動の峰方面の山塊が雄大な姿を見せている。その左手には宮ケ瀬ダム湖と虹の大橋などが遠望できる。 冬景色を楽しみながら軽快に歩いていると、歩道脇にはモミジやツツジの木が群生している。シーズンになると素晴らしい景観をみせてくれるに違いない。 |
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【八丁坂の頭】 やがて八丁坂の頭に到着、青根からもう一つの登山コースである「尾根コース」を辿った場合はここに出る。 その先の大きなブナの木の根元には休憩ベンチが設けてある。 このベンチにも雪が積もっていて登山者が休憩した形跡は見当たらない。 ・・・ここからはもう少しで姫次に着くため先を急いだのだろう。 |
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姫次 : 蛭ケ岳の山小屋もクッキリ見える |
【姫次に到着 13:10】 自然歩道を登りきると急に前方が開ける。・・・ここが今日の目的地「姫次」である。 正面には富士山が望める場所だが、この日は雲で覆われていて姿は見えない。しかし、蛭ケ岳〜塔ノ岳〜大室山は雄大な姿を見せて迎えてくれた。 (ベンチで昼飯) 今日は特別に「具沢山の味噌汁」などもあり豪華な食事である。 しかも暖かい日差しの中、丹沢を代表する山々を眺めながの食事はまた格別だ。 しばらくすると蛭ケ岳方面から犬を連れた人が登ってきて、我々のベンチの脇で休憩した。 話をすると蛭ケ岳山荘の管理人さんで、交代して下山する途中のようだ。 ”今朝のご来光は最高だった!、富士山がきれいなピンクに染まったヨ!”とのこと。 ただ、今週はお客さんが少なく寂しかったようで、犬が話し相手になっていたそうである。賢そうなワンちゃんでビスケットをやるとおいしそうに食べていた。 しばらく雑談をした後、”久々に家に帰るとカアチャンのサービスがいいんだ!”と、ニコニコして下っていった管理人さんの顔ががとても印象的だった。 |
【山頂を回ってから下山 14:30】 天気が良かったので一時間も休憩してしまった・・・そろそろ下山する時間だ。 山頂まで登り、西側の景色を楽しんでから来た道をピストンする。 帰り道は、踏み跡がついて歩きやすいのと適度の下りのため自然にペースが上がる。 やがて日も西に傾き始め、斜陽が冬枯れした木々を赤く染め、枯れたカラマツ林の色彩が素晴らしい・・・・!。 ポイントごとに数枚ずつ丹念に撮影しながら下るためパートナーからつい遅れてしまう。 ペースをあげて黍殻の分岐でやっと追いついた。 |
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ここからは急な下りになるため、カメラはザックにしまい込み急坂を慎重に降りる。朝の雪は下山者の踏み跡と太陽でだいぶ少なくなり、アイゼンに土と一緒に絡みつき非常に歩きにくかったが、悪戦苦闘しながら何とか駐車場まで下った。 【駐車場に到着 16:10】 ------------------------------------------------------- 【温泉】 帰りは道志川に下りたところにある「やすらぎの湯」で汗を流していく。 入湯料:3時間休憩で 600円、露天風呂もあり源泉賭け流しできれいな風呂。 休憩室も広くゆったりしている。 (★★☆) |